GO!global 国際理解教育プログラムをつくる

なかにしひさみちです。

昨年、オンラインでの学びとご縁でつながったのが森田 明彦さんでした。

わたしはこのGO global のプロジェクトに参画して、英語や言語とは無理解ながらも、同じ空気を呼吸して共に暮らす皆が気持よく分かち合える技術(アート)として、一休みの学校が考える「一休み」とも密接な関係があると思いました。

益々、仕事でも生活でも身近になる海外から訪れる様々な人々。

そこには人間を人間としてみる慈愛の精神を育むことを基軸に、創発が起こるプロセスも経て、時空を超えてつながる感覚を身に着ける教育プログラムが必要であると考えています。

これは昨今のオンライン学習を超え、更にAIやロボットを通じたコミュニケーションとも融合すべき外せないポイントであり、日本人だからこそ分かる感覚と日本人だからなじめない感覚が両立するところに、国際理解教育の原点があるように思います。

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森田さんの取組みは以下〜

わたしはこの2〜3年間世の中が急激に変わりつつあるという印象をもっていました。

はじめの衝撃は、たしか3年ほど前の年末に数百万円の補助金で大学が購入したあるIT機材と同等の機能が、半年後にはスマホと無料appでできるようになったことでした。
この技術革新は生半可なスピードではないぞ!って実感しました。

そして、入学してくる学生も変わってきたと思いました。
以前は教員が指定図書を決めてゼミ生に読ませるという方式をとっていたのですが、それでは学生が反応しなくなってきているという感触がありました。
そこで、2年前から学生に勝手に好きな本を選んでゼミで報告させる方式に切り替えたら、10数名の学生が毎週選んでくる本がほとんど重複しないということを発見しました。
これが情報通信革命が生み出す「個別化の進展」というものか、と再び衝撃を受けました。

もう一つ、わたしの学校の学生は引っ込み思案で人前で発言したりすることは不得手というのが他の先生達の大方の意見でした。
でも、わたしは何か違うような気がしていて、ある日ゼミでの発表をウェブカメラでライブ配信すると宣言して実際にライブ配信を始めたら、それまでなかなか人前で発言しなかった学生が我先にカメラの前に立とうとするのです。
なるほど、これが「デジタル世代」というものか、と再度衝撃を受けました。

こうして、この春にやってきたニューヨークのコロンビア大学の書店でAmerican Onlineの創始者Steve CaseのThe Third Waveという本が山積みになっているのを発見しました。

Steveさんによると、インターネットの普及は第1の波(オンライン世界の構築:1985年〜1999年)、第2の波(APP経済とモバイル革命:2000年〜2015年)を経て、2016年からユビキタスな繋がりがリアルの世界の産業構造を変え始める第3の波の時期を迎えたそうです。

そして、実は第2期のモバイル革命(分散型移動通信機の普及)
が、わたしがいま取り組んでいる国際理解教育と深く関係する「多言語化」を引き起こしていたのです。
今回ニューヨークに来てビックリしたのは、さまざまな国からやってきた人々がヘッドセット付のスマホをつかって地下鉄や公園や道路で大っぴらに母国語で話してる光景でした。
たしか1990年代にはインターネットの普及によるグローバル化は世界を均質化すると予測されていたと思います。
たしかに英語は世界のより広い範囲で話されるようになっています。
しかし、同時に世界中の至る場所でより多くの言葉が話されるようになってきています。
その中で、英語の多言語化とでも呼ぶべき現象も起きています。
世界は明らかに均質化ではなくて、多様化(多言語化、多文化化、多信条化)に向かって進んでいます。

ということで、情報通信革命によって生み出された
(1)デジタル世代
(2)個別化・多様化する若者の価値観・生き方
(3)世界の多言語化・多文化化・多信条化
に対応する教育プログラムが必要だ!と感じたわけです。

このプログラムが2月にサンフランシスコで開催されるWISDOM2.0での発表を目指しているGo Globalです。

このプログラムの発表が実現するように、ぜひ皆さまの投票をお願いいたします。

締切は1月4日。日本時間では5日の午後5時になると思います。
投票は以下の手順でお願いいたします。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
1.以下のURLをクリックください。
http://wisdom2contest.com/?contest=contest-profile
2.画面の右下のRegisterの欄に任意のUsername(ローマ字でお願いします)とe-mail addressを記入して、青色のRegisterをクリックください。…
3.すると、記入いただいたメルアドにThe People’s Stage @ Wisdom 2.0というタイトルのメールが届きます。
4.メールの本文にあるUser nameとpasswordを上記1.のURLの左下のLog inの欄に記入してクリックいただくと、投票できる画面が現れます。
6.私のビデオをクリックして投票をお願いします。